植物がもたらす温度変化

水苔の養生用に保存容器を用意した。いずれも水滴が満遍なく着いて、枯れにくくなる。透明なプラスチック容器に入れた自然環境を模したモデルがあった、人口の植物であれば見栄えがするが、生きている苔が中にあると、水滴で容器が曇ってしまう。最初はがっかりしたが、
むしろ水滴が生態系を維持する上で、重要な役割を担っていると仮定して、水苔を保存する入れ物にした。
2週間ほどで、薄緑の芽が出て、中にはイトミミズもいた。成長が促進される背景にはなにがしかが蠢いている。もともと梅酒を作るための保存用の容器として売っていたが、サイズが大きくなると、用途を変えて米びつに変えたりできる。容量が4Lのプラスチック容器にはお米の計量カップがおまけでついてきた。コップは何に使えるか、液体を入れる容器か、それとも植木鉢か、はかまた建築の材料か。
例えば東急ハンズでは、ラベルのないペットボトルの容器が手作りの地ビールの醸造容器として売っていた。
気温 30.8度 湿度68%
現在は、昼過ぎで31度、湿度が70%近くあって、少し汗ばむ季節になった。スマートフォンには温度計がついていない。GPSで衛星からその地域のデータを受信している。天候や温度がある値になったとしても、体感温度と異なることもある。また、水滴が生まれる容器の温度や湿度がどのようになっているかを知りたくなった。そこで、センサーのついた温度計を使って、室内や外気の中で植えるのと容器の中で水苔を育てるのでは、どのように違うのかを温度から調べてみた。
スペアミントの温度
27.8度(-3度)
3Lの容器
30.2度(-0.6度)
1.7Lの容器
30.3度(-0.3度)
0.9Lの容器
33.1度(+2.3度)
0.5Lの容器
34.8度(+4度)
比較的乾燥を好む、ハーブ、スペアミントを土に植えてみると温度が3度下がって木漏れ日の涼やかさが生まれた。
スペアミントの保湿を保つための水苔は乾燥して、瑞々しさを失った。
手をかざすと少しひんやりしている。ただ、土に植える作物で成功した事例はあまりない。もし、ベランダでのハーブの栽培が上手くいった暁には、サバサバしたクールな落ち着いた空間が生まれる。それに比べると密閉容器に入れるとほんのり暖かくなる傾向がある、容器の容積が大きいものは変化が外気に近く、小さいものはわずかな植物でも温められる傾向にある。

植物が光合成をして酸素と二酸化炭素をやり取りするときに、熱が発生するのでほんのり暖かくなる。水苔だけを入れても、同じように温まる。2週間水をほどんどあげていないけれど、密閉すると水滴が保持されて、成長が促進される。
最近では、ミスト農法と呼ばれる、植物に水の塊ではなく、酸素を含んだミストにしてシャワー状に与えると、水の消費が95%も節約できるという事例がある。そう考えると、今までいくら水をあげても、植物に行き届かない理由が何通りか説明が付く。水はけが良いだけでなく、粘り気のある土の保水力のバランスも底上げになる。穴の空いた水はけの良い植木鉢で、植物を植える方法もある。去年にそれを試したものの、原因が分からないまま枯れてしまった。根が十分に張っていないという原因があった。日照権も午後3時ごろに西陽が当たるくらいであまり多くはない。そこで、ティーポットに植木鉢を入れて、室内でLEDライトを当てて、十分な水タンクを備えつけることにした。根腐れに比較的強いペパーミントを一年ほど育てた。狭いティーポットで植物が伸ばしたのが土のない空中に根を張る不定根。それを活用して殺菌にも使える活性炭と組み合わせたり、水にポンプで空気を入れてアクアリウムのようにした。ポンプで空気を送る方式から、水が流れる音を取り入れて流水用のポンプにした。
最近では水冷用のパソコンの部品が共通で使えるので、透明な容器の底に13mmの穴が開けられれば循環用のポンプを入れることができる。なかなか穴が空いた容器がないので苦労した。考えはまとまっていたが、ドリルを用意して穴を開けることがとても手間取った。それでも穴が開くと、アクリルの風呂桶が容量2.5L植木鉢に変わる。横からは地層が見えて、ティーポットより多くの土を入れられる。
水の温度は
水道水
33.3度(+2.5度)
ポンプを流れる水
30.1度(+0.2度)
水道の温度を測ると、室温に比べると少し暖かい。ポンプを介して流れる水のような形にするとそれでも多少室温より高いけれど、少し涼やかになる。それでも実際の葉っぱの冷却力に2度くらい及ばない。空気をいかにコントロールするかという植物の生態系の一端を見た。そうすると、空いたスペースを緑で埋めるという事がなかなか思い通りに行かない。例えば少し多めに育てておいて、そのスペースに合わせて幹を裁定して整えるという作業が必要になりそうだ。それよりは小さな畑の余白が今はまだ多く、間引きをなるべくしないで育てる方がよりスムーズに循環する。
実家から、一人暮らしをするときに米びつでお米を貯蔵していたが、コクゾウムシに食い荒らされてしまった。
米びつを閉じた時は閉まっているが、開けたままにすると隙を与えてしまう。
また小麦粉も都内では、コナダニがジップロックの僅かな隙間から入ってくる。
スーパーマーケットでは、冷蔵庫にパスタや米を保存するためにスリムにした容器が棚に並んでいた。
容器の性能だけでなく、使い道、その認識の柔軟さを考えると新しい商品のアイデアが浮かびそうだ。それを教えてくれたのは東京で下宿したときに初めて遭遇した無数のゾウムシやダニだったかもしれない。逆にそれが巡り巡って、原因不明でベランダで枯れてしまうハーブの養生に役立つアイデアになるとは、今まで思ってもいなかった。
空気・天気・温度、これらは農家の人や漁師は風の知らせで直観的に分かることに越したことはない。僕は天気予報を見て、それと違ってお天気雨になるとがっかりすることもある。何かを目標を持って測ることは、育てる伸び代を見つけるたり、認識を柔軟にするヒントになる。

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