情報を運ぶ乗り物

パソコンを使うきっかけになった事は、家庭で家計簿をつけていた時だった。その頃から、簿記や会計の内職のようなものを両親が行なっていた。かつて家にあったもので、自動車とパソコンは、家庭の中にいるようで外の世界と行き来できる、ソフトとハードの乗り物だった。とはいえ、僕は自動車のAT車向けの免許を取ってからあまり乗っていない。父の代ではタクシーの運転手から見様見真似でレバーの使い方を覚えて、それで目的地まで移動する手段としていた様子が想像できる。それでも自動車も年月が経つとベアリングなどがすり減ってやや乗り心地が独特になってくる。自動車のブレーキは、電車のATSが導入されており、ハンドル操作がブレーキを握りながらでも動かせるように力加減が調整されているようだ。自動車でどこかにグループで移動することが、そのまま目的を持つことに繋がっていた。近年では、こういう仕組みの車を動かして見たいとか、または効率的なエネルギーでどこまで進むかというようにやや過程を大切にしたいところがある。

パソコンは、もともとはワードプロセッサーがリビングに置いてあった。かつては自動車教習所の合宿所の一角にも、インターネットコーナーが設置してあり、純粋にそこで検索エンジンでキーワードを工夫するといった事を知らず知らずのうちに試していた。ホームページが任意で登録され始めた頃には、同じ目的や考え方を持ったユーザーを見つけたり、連絡を取ることが楽しみではあった。それとは別にパソコン自体もいわば情報を運ぶ乗り物のような仕組みになっていて、それをあり合わせのロジックで効率化したり、変化させていくことに醍醐味があるかもしれない。

僕はあまり、かつての掲示板やはてなブックマークなどにはあまり、面識がないけれど、何かを情報発信したり、誰かの役に立つデータを作るのに、意外に難しいロジックを考えることが結果として必要だったとしても、そもそもどのようなことがしたいかを知ることが意外に近道になる事もある。パソコンの場合ははじめは限られたスペックで表示するドット絵だったのが、だんだんとPhotoshopが発展して、江戸時代の浮世絵の美人画のようで端正ではあるけれど、それを実写にしようとするような気はあまり起こらない。またエクセルの表は、例えばガルシアマルケスの小説の登場人物をメモするくらいで、それでもどうしてそこでその組合わせや例えになったかと言う事を想像することも、普段碁盤の目のように整備されていた升目を柔軟に活用するきっかけにはなるかも知れない。もし絵が描けないときは小説か、フィクションを読んで空想に習うか、または人体の骨格をなぞるといいと言う、または車のシャフトとギアの噛み合わせを何度か試してみる。はじめは何かの真似かも知れないし、または空気がややも読めておらず、正解を意識していないかも知れないが、意図を伝える事はできる。

僕はどうにも筋トレをしても筋肉がつかず、疲れが溜まるような体質だった。体脂肪率もそこまで削ぎ落とすことができない。それでも、何かを一人でまずはできるところまで、あるいは誰かと協力してといったことでは、自主的にできる範囲で協力するような具合だった。それでも日本語だけでは識字率の向上に貢献しきれないところがあり、もし何かを伝えたい時には、英語かあるいは、郷土にゆかりのある方言が意外に情緒を伝えるのかもしれない。

ただ何かものを作ったとしても、巷にはプロダクトやフレームワークが多くある。その活用方法を詳しく知っていると言うものが誰にでもあると思われる。僕はあまり相手に何かを要求することをあまりしてこなかった。数学だけでは、算数でドリルのように因数分解を何度か解いているとふと、予備校の講義を聞いていると放物線が浮かんで、そこから新しい可能性が見えた。

英語を学ぼうとするきっかけが、文法を覚えることも必要にはなってくるが、ともかくも海外に行ってみたいと思ってその一心で、覚えてしまう人も中にはいるようだ。僕は英語は文法から入っていたけれど、海外の人がどのような文化や暮らし方をしているかに興味を持った。

何か普段の繰り返しだけでなく、新しい事をやりたいと思っても、個人ではより丈夫か、操作しやすい乗り物を作るくらいだけれど、普段そういった体験に詳しくない人にも伝わるようなものの見方をしても新しい発見があるのかも知れない。僕は一人で物作りをしてもそれが自分のためなのか、どうなのか特に決まっていないこともある。何かを操縦するにしても、何か目的があってのことで、うまくバランスが取れないこともあるかも知れない。とはいえまずは思い立ったら、オープンソースのデータを加えてみるのも、何か予定を立てるのも、そこに隔たりを感じないような仕組みであればと思う。別に家計簿だけでなく、温度や湿度など、身の回りの値を測ってみても、僕も悩むこともあったけれど、アイデアを紡ぐ切っ掛けにはなりそうだ。

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