媒体とデジタル

子供の頃に床屋に合った週刊少年ジャンプが、漫画の情報源だった。待合室の本棚に週刊誌が直近の数冊が置いてある。町内の駄菓子屋では毎週月曜日に発行されるものが、先週の金曜日になるという噂で、漫画を集めることが趣味の人は土日が来る前に漫画の連載やストーリーを先取りできる。まるでちょっとしたスタンド使いのようだった。もし週刊誌が電子書籍だったらそういった楽しみが味わえなくなるのだろうか、ただ漫画も含めた読書が趣味の人は、パソコンやゲームなどの感度も高かった。もしそれが本当の話題だったとしたら、机やロッカーに週刊誌を持っておくだけでも、それが意味を持つ。また、ライトノベルでは、積読といって、買うだけ買って興味関心が湧かずに読まないという読者もいたようだ。そういったときに電子書籍でテキストをキーワード検索したり、またはインターネットでそれが話題になれば、もう一度読むきっかけにはなる。

雑誌は再生紙を使っており、一艇期間が過ぎるとリサイクルされてしまう。そういった意味では新聞紙にも似たような特長がある。広告にも、一定期間があり、発行されると宣伝に出資者が投資した分だけ注目を集めるが、やがてだんたんと次の広告に移り変わっていく。そのなかで比較的良心的な広告は、インパクトよりも継続性が目減りしにくい広告だという。Amazonでいうロングテールのようなものになる。

インターネットでは、個人のロッカーにあたるようなものがない、パソコンを持っている人の素性も明らかでないことが多い、まるで道なき道を切り開くオフロードカーのようではある。図書館の本は、図書カードだったころは誰が読んだかが分かるようになっていたが、図書カードになってからそれが分からなくなった。一度は図書館のバーコードの仕組みを体験してみたいと思う。その図書館も、もともとは貸本のワゴンで、例えば海苔箱のような箱に入れて町を回っていたという。それが、公民館に移転して、データベース化が進んだ。キーワード検索があって、当時の機関紙にも検索について解説している。そのときのgoogleは、アドセンスというキーワード広告という、キーワードを見つける人より、知らせる人向けのwebサービスを展開していた。大学のレポートの作成にgoogle検索を使うようになったけれど、それは人づてに聞いたことだった。アドセンスは町の電話帳やタウンページからヒントを得たという。

データベースといえば、レンタルビデオ店などの貸し借りの記録がそれにあたる。ビデオやCDを閲覧することが目的でも、なぜそれを選んだか、どのような経緯で知ったかを辿ることにも筋道がある。レンタルビデオ店は有料で、一本いくらという従量課金制だった。これは駄菓子屋にあった100円玉を握ってやりこんだゲーム機もレンタルビデオと同じような仕組みだ。しかしながら、スーパーマーケットにあるファミコンのソフトは並んで順番を待つと無料で体験することができた。それからwindowsのソリティアやチェスなどのフリーソフトが体験コーナーにならび、ソフトウェアのバージョンや特徴をあらかじめ体験することができた。一方で書籍は、インターネットで購入すると、実際の店舗で立ち読みができない。あるいは本屋やコンビニエンスストアでも立ち読みができないようにビニール袋が被せてある本屋もある。立ち読みは禁止されれば、必要な本を選ぶことで情報を絞る方針になっていた。お試し版で一部が電子書籍で読むことができても、実際に購入するまでには体験に隔たりがある。週刊誌や新聞の紙面のほうが、原稿に近く、単行本になると段組みが整って新たに組みなおされているように感じる。書籍はもともと巻物だったものが、束ねられて持ち運べるようにしたものが文庫だという。文庫は元の画像が縮小されて引き締まった印象を受ける。手塚治虫の著作には豆本という文庫本をさらに小さくした版もあるようだ。

朝日新聞の過去のバックナンバーは聞蔵という、図書館のキーワード検索を持ってはいるものの、レンタルビデオ店のように従量課金制になっている。一方でgoogleやamazonは広告が表示されるけれど、無料で検索できる。Amazonでは購入を促されるので、広告よりは実店舗に近しい。googleMapは商用利用や個人利用はできないが、パソコンやスマートフォンにインストールされているとゼンリンという国土地理院の地図が余すところなく網羅されており、とても便利だ。いったことがない場所を辿ると、バーチャルで旅を追体験しているような感覚さえしてくる。しかしながら、地図を頼りに歩いてみないと分からないこともある。地図を持つことは難しいので、目的地のデータを進みながら必要な分だけを選び取っていく。パソコンやスマートフォンの性能はOSや液晶パネルの進歩によって一覧性が向上したが、それを支える制度や仕組みは、依然としてアナログだけれど、それをデジタルにできればその分本棚のストレージを確保できて、新しい情報を紡いでいけると思う。

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