デバイスと原動力

テトリスは画面に降りてくるブロックを順番に揃えて、揃った行が消えるというシンプルな仕組みで、いろいろなプログラムで再現する事例がある。そのなかでも、ゲームセンターにあったブロックの音に質感があり、背景に風景の写実画がある、タイトー社のテトリスがひときわ存在感があった。レトロな雰囲気の旅館にも置いてあるかもしれない。どちらにしても街づくりを画一的に行うという前の独自性があったころのノスタルジーを誘う。NintendoSwitchのJoyConというレトロファミコンのコントローラーのようなものを段ボールなどの箱と組み合わせて、カジュアルにアレンジするNintendoLaboというDIYキットがある。コントローラーはNintendo64のように十字キーがキノコのような形をしているスティックになっているが、十字キーとボタンの配置は初代AとBボタンだけのファミコンに似ている。初代ファミコンではコンセントから交流電源をACアダプターで変換して、ゲーム機では直流電源で動いているようだ。USB対応になった新型のミニファミコンやNintendoSwitchでは5Vの直流になるが、初代ファミコンにも直流電源はあったという。映像と音声の端子が、液晶ディスプレイでなくブラウン管だったので、いまとは変わっている。ブラウン管とジョイスティックがあるアーケードゲームは、秋葉原の電気街や、郊外の雑居ビルにまだ稼働しているものもある。

JoyConはハンドルのように使うこともあるという、iPodTouchにもそういった使われ方があった。自動車の運転をシュミュレートするハンドルのような活用法になっている。しかしながらスマートフォンやノートパソコンが普及したことで、かつてのゲーム機やデジタル手帳のようなプロダクトは見られなくなっていった。DC端子は円筒形をしているが、中身は直流電源のプラスの極と、周りの筒のマイナスの極が組み合わさったもので、とくに保護回路が付いているわけでもない。とはいえ家庭用コンセントからデバイスに必要な直流電源を取り出すために返還を行なっているモジュールが、ACアダプターになる。アダプターはノートパソコンや携帯ゲーム機のメーカーごとに異なっていたので、それぞれ独自の規格で動いており互換性が無いように見えた。

エジソンは電球のフィラメントを発明したことで有名だけれど、その電流は蓄電池からの直流によるもので、フィラメントの素材はグラファイトという黒鉛が用いられていたが、特に愛着があったのが京都の扇子の骨だったという。直流で12ⅴの電極を例えばシャープペンシルの芯に繋ぐと、アーク放電という現象が起こる。その光は数十秒くらいで持続せず現代では、ドライバーの先端に使われるタングステンという熱に強い金属がフィラメントに使われている。エジソンはろうそくの火を電気に変えたアイデアを生み出したが、ほかには映写機やカメラがある、日本とも交流があったという。その同時代にニコラ・テスラは直流電源でなく交流電源からモーターを作ったり、IHクッキングヒーターをコイルと周波数と昇降圧の特長があるコイルと電磁石で実現した。蓄電池や乾電地やモバイルバッテリーなどの持ち運べる電気は直流電源だけれど、電線などは変電所を経由して家庭用コンセントに運ばれる。テスラを冠した電気自動車もあったが、石油などの化石燃料を動力にする産業構造が20世紀を牽引していたために、電磁誘導による電気自動車は21世紀になってようやくリバイバルされた、モーターの構造はガソリン車に比べるとシンプルで、操作も簡便になっている。日本でも関西と関東で周波数が異なるという、関西は昆布だしで、関東は鰹だしというように食文化もちょうど東西で分かれている。エジソンの発明は火を電気に代えることに意義はあったけれど、現代では実用化されておらず、安全性でのリスクを解消する必要がある。対してニコラ・テスラの開発は送電線や電気自動車のモーターなどほぼ20世紀と変わらない仕組みで存続している。しかしながらテスラがボルタ電池やワット、エジソンとの系譜が分かりにくくなっている。産業構造も農業などの第一次産業から、工業の第二次産業に変わったのが20世紀だったが、その記録を残したのはそこから情報化やネットワークなどの第三次産業に移行してからだった。交流電圧にはプラス極とマイナス極などの極性はなく、電圧は直流電源よりも数倍高い、スマートフォンの液晶が大型になり、容量が増えたことで電流を示すアンペアの値が5V1A以上では比較的大きな電流になる。例えばスマートフォンを防水で使いたい場合には、USBケーブルでなく、電磁石によるコイルを使ったリモート充電をする必要がある。マグネットケーブルはモバイルバッテリーやスマートフォンの持ち運びをシンプルで容易にしたが、それもコイルと電磁石が作用していることに因んでいる。オペレーティングシステムの仕組みは大きくは変わっていないが、それを支えるインフラは21世紀になって変化と復興の間にある。

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