ワクチンと予防の関係

BCGワクチンの語源はパスツール研究所の研究担当者の頭文字から、結核菌の抗体をつくるために家畜の牛に投与して弱らせたウイルスを、動物実験から人体に至るまでの検証をへて実用化された。コロナウイルスでも構造が似た動物で検証がこれから行われると予想される。BCG検査は日本ではハンコ注射の名称で呼ばれていた。幼少期に結核の予防として実施されることが多く、それが海外に比べて国内でコロナウイルスの感染者が比較的少ないことと統計的に相関性があるという意見が医療関係者から提案され、それをジャーナリストや放送作家が視聴率などの統計情報と関連を見出した。あくまで根拠は多数決の原理で、医学的根拠があるわけではなかった。しかしながら、統計学をひっくり返すだけの根拠を示すことができるかどうか僕にも自信は無かった。正直なところ例えば再生医療における第一人者の山中伸弥と同じ分野で論文を出していた小保方晴子の違いは、僕は専門家ではないので分からない。片方ではノーベル賞を受賞して人工臓器や脊髄治療の実用化に携わり、もう一方では理化学研究所を追われて研究を続けられなくなっている。産経新聞には4月6日に、本来の目的でない予防接種が増えることで、定期接種に影響を与える事態を懸念して日本ワクチン協会が声明を出したという記事があった。今から3年前にWELQ問題という混乱があった。DeNAというITベンチャー企業が、専門知識のない医療関係の記事を乱造した、キュレーションメディアを展開しており尤もらしいキーワードと検索エンジンへのSEO対策によってデマが拡散したことから物議の元になった。コロナウイルスの事例ではNoteなどのブログサービスではすべての関係記事に検証が必要という注意書きが含まれるようになった。

中国では死者を供養する祭日「清明節(2020年4月4日)」を迎えるにあたり、中国共産党にてコロナウイルスで命を落とした人たちに哀悼の意を示すことがオンラインのとくにスマートフォンのアプリケーション上で行われた。それ以前にも数日前からSNSのweiboのアカウントのアイコンが喪に服するという意味で白黒になっていた。日本からでは先週の日曜日にblibli動画の画面全体が白黒になったので、不思議に思ったこともあった。中国国内では、サイレンが鳴り響き、国中が喪に服していたとのことだった。翌日の4月5日になると、SNSのアカウントのアイコンがカラーに戻り、もとの日常が戻ったように思われた。コロナウイルスでは陽性から回復に転じた事例があったとしても、帰らぬ人になった事例も確かに存在する。

4月6日になり、コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍政権から緊急事態宣言が発表されることになった。ワクチンの開発は間に合っていないが、抗インフルエンザ薬のアビガンの備蓄、人工呼吸器の増産が始まっている。またマスクについてはトイレットペーパーのデマを受けて、流通を政府がコントロールして国民の世帯に配られるようにするために、まず政府が現在市場にほとんど流通していない、繰り返して使える布マスクを一括で買い取り、それから価格と数量を決めて再配布する。悪貨は良貨を駆逐するというグレシャムの法則をねじ伏せるような形で給付に向かった。水とダイヤモンドという価値判断の例えがあるが、水は誰にとっても必要だが値段は350mlが数百円のミネラルウォーターから月に3000円くらいでほぼ追加料金が掛からない水道水など、誰にとっても必要でも値段が高くならない商品がある。もう一方でダイヤモンドは誰にとっても必要なものではないが、市場における希少価値から値段が高騰している。マスクはコロナウイルスの蔓延に際して誰にとっても必要でありながら、市場にほとんど出回っていないために、悪意のある転売業者から価格を設定されたという経緯がある。現状のところマスクは政府が布マスクを一世帯に2枚給付すると発表して、シャープなどの本来電子機器を製造するメーカーでもマスクの国産化を進めてはいるが、まだ市場に出回ってはいない。Amazonや楽天などのインターネット通販でも、マスクをマウスのクリックで購入することができるが、入荷が数週間後になり、いつ届くかは分からなくなっている。政府の布マスクは1枚200円で繰り返し使えるという。僕が買ったマスクも3枚で599円だった。通販や小売店の品ぞろえと流通に、政府が介入して流通が確保される現象を目の当たりにしている。トイレットペーパーはもし買い占めが起こったとしてもニーズが拡大されるわけではない。マスクについてはもし風邪やインフルエンザの初期症状がなかったとしても、毎日付ける必要がでてきたためにニーズは拡大している。すべての人がマスクを付けるのに、店舗の棚だけでは足りなくなる。また使い捨てのマスクでなく、繰り返し使えるマスクが並ぶのはインターネット通販と店舗と各世帯の郵便ポストのうち、どこで見られるようになるのかは注目する必要がある。

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