寄り道でのできごと

ここ数年で妙なジンクスがあった、電車のホームを乗り間違えたり、一駅乗り過ごしたり、または、見知らぬ乗客の足をうっかり踏んでしまったりすると、不思議とその日のコミュニケーションはしっくりこない。どういうわけか相手もなぜか電車のホームや道に迷ったことを知っている。少しでも状態が悪くなると、その流れを引き戻すことがやりづらくなる。しかしながら、では僕はそういった転ぶことがなければ、上手くいっていたかというと必ずしもそうではない。転んでから、転ばなければ痛くなかったと条件が分かるくらいで、まっさらな状態が健全という保障があるわけではなかった。

とある小包を郵便局が受け付けるのに、都内であれば当日から一日で、千葉市になると、二日以上かかるという。とはいえ千葉県は内陸になれば数時間かかるが、千葉市であれば東京から千葉に隣町から乗り継いでいくことができる。もし電車を目的地と終点だけを往復していたら、寄り道のシチュエーションもあるかもしれない。とあるデザイナー事務所では、メールや電話を受け取るときはつねに最悪の状況を想定していると、そこから良くなるだけだからというアドバイスがあったが、すると必要以上に緊張しがちになり、対応がギクシャクしてしまう。そういったときに自分から自由になることは気が引けるが、片の力を抜いてリラックスするようにとどこかに書いてあったと、自分に言い聞かせてから、それから誰かに言うことにしている。

例えば、各駅停車でしか降りられない駅では、穴場がしばしばある。それほど混んでいないけれども、生活用品を並ばずに揃えることができたり、カフェや理髪店の予約をとったりできる。店側からすれば行列にならないので、あまり売り上げにならないかもしれない。山手線にも各駅停車の乗換駅があるというのは、僕はそこまで人付き合いが得意でないので、素直に分からないと答える。

続きを読む 寄り道でのできごと