普段の生活に田畑を

水耕用に使うポンプが少し落ち着いてきた。電源を入れ直す時にバイクのモーターの様な音がするのはそれが直流電流だからだ。
ポンプには水を吸い込む力はない。これは、チューブの中の気泡が無くなった時に起こる。ポンプだけでも水は流れるが音はしない。配管に無駄なものがなく、適度に空気圧が掛かると電圧が低くても多くの水が流れる。何度か再起動しているとサイフォンの原理で水圧が掛って水を押し上げて川のせせらぎの様な音になる。外でバイクのペダルを何度もかけ直しているのも、仕組みと繰り返しの中で乗り手に合った整備になる。一度スイッチを入れれば、水が無くなる3日くらいまで連続で稼動できる。
並行して土植えでもミントを育て、保存容器で水苔を育てていた。
水苔は外に出すと乾燥して、乾いてしまう。上にビニールをかぶせるか、保存容器に入れれば状態が維持できて、数日していると緑の苔が増えてくる。
外では電気がなく、室内より乾燥しやすい。何か透明なものを植物に被せるといい状態がキープされる。例えば普段の生活で、残った晩御飯をサランラップしておくと、翌朝食べる時に乾燥しなくて済む。
作り置きも可能になる。作り置きすると手作り感が失われるので、愛情も足りないのではないかという考えもある。
僕も、学生でアルバイトがなく家族と食事をしている期間は、食事をする合言葉でも和気あいあいとコミュニケーションが取れたものの、自分で仕事がないので居場所がなかった。
何とか人づて手探りで生活協同組合と巡り会い、アルバイトをしてお惣菜も分けてもらえるようになってきた。
すると今度は、一緒にご飯が食べられないことを残念がられて、こちらもなんだか気まずくなった。
水苔の容器は、300ml,900ml,1L,1.7L,4Lと5種類に増えた。
どの容器にも水滴が沢山つくけれど、水苔の成長は1L前後が顕著だった。それでも、1Lでは、サラダの具にすると無くなってしまう。
見た目から、欲張りと思われるかもしれないけれど、自給自足の道を模索している。
なかなか、目減りしないものは世の中で希少だった。梅干しを漬ける保存容器が、水苔の保湿には手頃だった。容量と密閉性を満たしているけれど、瓶にすると落とした時に割れて破片で傷つく可能性がある。
デザインも赤が濃く、中性的な容器があると応用の幅が広がりそうだ。
そう思いついて、色々とスーパーマーケットで保存容器を眺めていると、蓋も透明でゴムパッキンで開けられる容器があった。細長いものはパスタに、4Lのものは米の保存にも使えるようで計量カップも付いてきた。米びつとしては小さいけれど、保存容器としては大きく、冷蔵庫にも持ち運びできる。最近は米でもパスタでも虫が付くので、冷蔵庫に入れて保存するニーズが高まってきた。冷蔵庫で穀物を保存するといつでも自炊できるようになる。

計量カップがついて透明なパスタの保存容器もある。容器は狭いところに置けるようにスリムで、蓋には計量カップをくっ付けて収納できる凹凸があるタイプのものもあるくらい。ミントの苗を入れたティーポットにもプラスチックの茶こしが、等間隔の丸い穴になっていたので、ミントが根を出しやすかった。これからは実際の土の粒を揃えて土を耕すことも実践してゆく。農作物では田んぼを想像する。観葉植物より土が乾きやすいので、水田は先人の知恵だ。僕も、観葉植物を育てている時にもそう思った。最初は、ベランダにプランターを入れて、種を蒔いた。種を蒔いて、双葉が出るまでに数週間がかかった。それでも、なぜか双葉は本葉に育たなかった。それから一年間は、土のないところで、水耕栽培をしていた。またベランダが使えるようになると、プランターに土を入れ始めた。街角には誰も水をあげていないのに、ひとりでに生える雑草もある。よく見かけるドクダミはベトナムでは生春巻きに使われる。色も濃い緑で花も白くてアクセントになる。ただ定点で観測するとそこで生えてはいるけれど、隣の花壇まで伸びることはなさそうだ。雑草が生えても本来あるべき花壇の作物が萎れたり、土地が痩せて成長が鈍くなるだけ。刈り取る口実にはなりそうだ。そこで調べて分かったことだけれど、植木鉢は根っこに対して少し大きめの容器にするといいようだ。ぎゅうぎゅう詰めでも、いきなり大きな容量でも成長が鈍化する。間を詰めすぎず、開けすぎず適度な器に植え替えをすることで、自然本来の生態に戻る。これは失敗から学んだ体験だった。
食べ撒きという手法があるけれど、スーパーマーケットで買った根っこがあるサツマイモやパクチーを土に植えたり、水につけたりするとしばらく育てることができるようだ。ところが、水につけてもあまり伸びず。1週間で枯れてしまった。その時はショックだったけれど、これも植木鉢のサイズと土壌の関係があるようだ。まだ食べ撒きには依存できない。
ドクダミの根を採取することも考えたけれど、ホームセンターでも苗だけなら一株200円ほどで購入できる。一株でも1年以上持つものもある。それでも、より広い場所を提供したいのが人情ではあるが、なかなか植物のニーズが汲み取れない。目標を持って持続可能なモデルを作りたい。
そのためには、いろいろなものを見て、相応の対価を測る必要がある。古代人メソポタミア人は、森が生い茂らず川だけがある土地からナツメヤシの栽培だけで暮らしていけると記録していた。こちらで安定に漕ぐつけたものは保存容器、サイズを問わず水滴を保存すれば1ヶ月水が給水されなくても水苔は枯れず、徐々に成長する。部屋でLED電球を付けても育つけれど、電球に接した面だけ水滴がつかない。日に当てることで満遍なく、水滴もきめ細かくなった。

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