悩みからでた転ばぬ先の杖

お金がかかっていると関心が普段はあまりない人がかえって本気になることがある。または、一定の対価があれば物事がスムーズに進むこともある。僕個人では、お金についてはそこまで親身になれない、もともと貯蓄が多くない。ただ、それでもわざわざ依頼しなくても気軽に相手を手伝うことができる関係がお互いに負担が少ないと思う。なんでも相手の言うことを聞いて、その通りに動いていれば報われることもあるかと思っていると、一人で空回りしていることも多かった。忙しそうにすると新しい仕事がこなせず、暇そうにしていると苦労が共感されない。あるべき姿に向けて努力する必要があっても、その目的は結局自分でできる事を見つけていくしかない。
相手のために何ができるかを考えていても、どれだけ苦労したかを無意識に判断してしまうところがある。僕自身は実感が持てないけれど、相手には社会的な地位があることが多い。こちらが状況に対応できないようなことを強要されれば、それは嫌がらせのような行為になる。ちょっとした認識のズレによって、静電気のように思わぬことや有る事無い事が伝わってしまう。それでリスクを避けながら競争相手を転ばせることもできる。何もしていないのに、準備が整っていないものがひとりでに転ぶこともある。そういうところを見て、しめしめと思うところもあるけれど、それでは相手の痛みが思わぬシコリとなって残ることもある。表にはでてこなくても、それを見せないようにするための恥のエネルギーを有効に活用できたら、自然と表情が和むような気がする。努力したふりをしたり、無理や我慢をして誰かに負担を与えるより、自分から動こうとする素直な願望がちょっとしたしぐさになって現れることがある。いつか不特定多数のためだったり、形式的で内容のないものから、本当の意味での感謝ができたらと思う。
もし、嫌がらせを受けたら、とりあえず声を出すことはそれなりに必要だ。どうして急いで通り過ぎようとするときに限って、とうせんぼをするのかと聞くと、ただ時間が流れすぎていくよりは多少苦労した方が、充実した体験ができると話してくれた。歩調が早すぎてもゆっくりすぎても負担が掛かる。それでも安心した部分は間違えたことを正しくすれば、何事もうまくいくというモデルではなさそうだ。無理をしたぶんだけ、相手が助けてくれると言う。それでも言いなりにはなることはできず、自分でできることがないかと教わる姿勢を保っていた。人に頼る事と人に依存する事が混ざってくるとそこで消耗して、関係が長く続かないこともある。そう言ったときに、どのような条件であれば折り合いがつけられるかを少しづつ変えながら試してみることが意外に効果を発揮する。

自習中にレビューが具体的でないとしてタイミングよく詳細を話す機会が訪れた。その場の温度が分かる温湿度計がインターネットで手に入る。体温計でも普段は36度くらいの平熱だけれど少し体調が悪くなると今まで無意識だったことにも関心が持てるようになる。身近なところではオフィスの温度差で悩むことがあってその原因がわからなかった。風通しが悪いところに熱がこもることもある。一人で我慢していても限界があり、あたかも転んだように風邪を引くことがあった。暑い夏には空調座布団を、寒い冬にはホットカーペットをつけて継続して更新作業ができるように工夫した。普段はそのようにしているが、4月ごろのある会場の講演会では、パーティションの角度でブースに隙間風が集まってとても寒くなったことがあった。そのときに上着を包んで、寒いのは同じなので隣が少しでも暖かくなればと思ってそわそわしてしながらその場をやり過ごした。温度とまではいかなくても、相手の同意が得られない状況がしばらく続くと、どこかで体が疲れてくる。スマートフォンには温度のセンサーが入っていないけれど、もし付いていたら天候が身近な感覚で感じられるのではないかと思ったところが始まりだった。一見便利なようで、流通しているものと日常生活のニーズが合わないことがある。常識も共同生活をする上で作られたルールのようなもの。あったらいいねがあったらいいなになると、どこかで足りない資源を借りてくる必要が出て、気まずくなったりしんどくなったりする。そうしたときに新しい常識を提案する必要がでてくる。お互いがよりよく生活できるためには何ができるかを考えて少しずつでも継続するための仕組みを考えたい。
温度差だけでなくちょっとした認識のズレなどを丁寧に測って、どのようにニュートラルな状態に戻すかを試してみたい。普段の会話で相手に合わせて何も話せなくなることが多かった。黙っていても姿勢で伝わると思っていた。ところが、実際にはこちらに勘違いがあっても、一つ一つ丁寧に伝えたり、繰り返し同じことを話すことで、状況に合わせた応用力が身につくこともある。相手の悩みに寄り添えることがある、こんな僕でも役に立てたとと転ばぬ先の杖にもなる。
 
 

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