限られた環境の中で感動したスマホゲーム

地下鉄では、フランの夢は睡深36,000歩がもっとも達成度が高かった。
iOSでpocketAPIと連携して、ニコニコ動画にログインしながら、通信が速度がトンネルに差し掛かっても継続できるようにして見た。PRGゲームの仕組みとしては、元々の東方シリーズを彷彿とさせるが、シューティングゲームではポーズを押さない限り、画面が動き続けてしまう。その中で、弾を避ける行動を音楽に合わせてパターン化するというゲームだ。睡深36,000歩では、眠った後の幻の世界をスキューバダイビングのように垂直に潜って行く。地下鉄では、ディズニーのツムツムや、モンスターストライクや、グランブルーファンタジーなども隙間時間で楽しまれているようだ。以前に比べると新聞を持っている比率が少なくなった。僕は、ゲームのポイントがなくなれば新聞を読むようにしている。新聞ではオフラインではPDFの形で見ることができる、それでも次の記事を読みたくなった時に限って、通信が切り替わることもあり、マーフィーの法則じみたジレンマを感じる。睡深36,000歩は、もともとは東方紅魔郷のエキストラステージに閉じ込められたフランドールというもう一人の主人公キャラクターを眠り姫に見立てている。グリム童話でいうと「眠りの森の美女」になるのかもしれない。100年間の眠りではないけれど、深海の36,000フィートに達するまで没入するという禅のような集中ができる。このゲームをやっているときは、煩わしいことを考えずに済む。放置系というジャンルがある。元々はPSPなどの携帯用ゲームで、ログオフする前にタスクを当てておくと、次にログインした時にお遣いを済ませてくれるという機能があった。元々はたまごっちのようなバーチャルでペットを育てるガジェットにストーリー性を感じたからなのかもしれない。僕などは、FF7が発売してもすぐに買うことはできなかったが、セーブデータのカードリッジにあるデータでもたまごっちのようなことができると聞いて、かなりワクワクした。それが東方という個性豊かなキャラクターを同人作家の人が気持ちを込めて生き生きとした感じになっているのでとても自主的だ。

ミニスーパーファミコンにあるPRGゲームでは、どれも重厚で動きのあるゲームばかりだけれど、少なくとも画面に集中し続ける必要がある。あえてシルエットだけにして雰囲気をゆるやかに楽みながら、冒険の経緯を想像することも面白い。もともとドラゴンクエストもメモリの制約からメラやヒャド、バイキルトといった温度感や材質を表すオノマトペだけだったものが、実際に赤い火が出たり、青い氷が出るまでにハードウェアが何世代も更新されるまで待つ必要があった。今となってはそれらの素材を組み合わせるノウハウをどこでどのように活用するかをプレゼンテーションするためのストーリーがあったことは、市販のゲームをするより個人的には面白いと感じる。また、面白さとはどのようなものなのかとどうしてネガティブな悩みをニュートラルにできるのかというところに感謝している。RPGもボードゲームのシークエンスが再現できて、対話が聞こえるようになるとそこに付随するエピソードも読みやすくなってくる。昔はガンダムやアニメの設定資料などを乏しいアイデアと自信に潰されないようにと丸暗記していたが、今では、ゲームを作ったりそれを楽しんでいる人と共通のキャラクターやその世界観を汲み取って、そこから文章を読み解くということが最も読書としては為になっている。その媒体がPSPのLボタンやセレクトボタンを押した先にあるのか、ニコニコ動画をログインした先にあるのか、またはアマゾンのおすすめレビューから発掘してくるのか、ちょっとした好奇心が、僕の見え方を変えてくれる。補給の原則からすると倹約だけではやがて戦略的に追い詰められてしまう。賭け事全般に弱く、遊びを純粋に楽しめない状況が続いた。不可能を可能にするというより、ちょっとした偶然をまた見たくなるような想像やシチュエーションに置き換えてみたい。
そういった体験から電子書籍は面白い、テキストをみんなで織り上げている作業に寄り添っている気がする。個人的には3Dはデッサンに革新をもたらした。3Dゲームは日本画と比べるとイタリアのルネッサンスのように、2Dのキャラクターにメリハリと抑揚を与えている。ニコニコ静画にもリアリティを与えた。それだけでなく誰とどのように付き合いたいかという握手のあり方を教えてくれるのはストーリーだと思う、非営利の文庫では青空文庫があって、有志の人たちで音声ブラウザや振り仮名がつけられている。市販の文庫本より概要がわかりやすく、メッセージが伝わりやすくなっている。それを踏まえて図書館に行くと、子供たちがライトノベルについて感想を書いてくれる。そういった感動体験に満足することだけでなく、作者の根底にある気持ちを汲み取って、今まで光の当たらなかったところにもいいところがたくさんあったことを再発見していきたい。

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