バランスがあって印象に残るメニュー

給食のおかずでは、揚げパンが原点になっているところがある。その人は男性で調理人を目指して、その技術を磨いてきたという。何もなくてもみんなでそれを食べた思い出が空腹を満たしてくれる。ところが、一人っ子の場合はそうでなく、野菜と肉のバランスが取れるメニューがないと生活に困ってしまう。肉でも、肉が100gある焼肉より、豚肉と鶏肉が60g、40gずつあると満腹感が違ってくる。バランスは空腹と満腹の塩梅を調節することに助力している。サプリメントなどもコンビニエンスストアでも調達できるものの、手作り感のある食事が当たり前のようでありながら、実は貴重なものだと見直される時期が来る。
和食では、肉と野菜のバランスが取れているものの、どこから単調なところがある。お弁当の具で、色合いとカロリーのバランスを考えて、そこにどのようなバランスとバリエーションが想定できるかをイメージすることは、昨今のキャラクター弁当の鮮やかさの根底にある概念にも見える。中華料理は、野菜炒めだけでも、鳥の軟骨が入っていればコリコリと舌触りになっていて変化があり、牛肉も下拵えがしてありただ焼いただけとは違った味わいがあった。一般に知られているラーメンやマーボー豆腐は日本でアレンジされたメニューだけれど、和食になると要素が絞り込まれる傾向がある。お弁当でも要素が盛り沢山になった幕内弁当になると、印象に残りにくく、峠の釜飯などシンプルに洗練されていた方が、印象に残りやすいという考え方がある。それでも、メニューで豚の生姜焼きとシーチキンサラダを選ぶと、生姜と野菜とタンパク質などがバランスよく取れる。そういった中ではラーメンやカレーなどの海外の食事を独自にアレンジしたメニューは生まれにくいかもしれないが、それぞれの国境ではなく、家庭や故郷の味に近い味わいにローカライズされていくようなメニューが次の世代に求められているように思われる。そういったときには、必要な食事をただ取るより、なるべく多くの品目をバランス良く取れることが基礎になると思われる。

ジブリのアニメの魔女の宅急便で、ニシンのパイ包み焼きを届けるシーンがあるけれど、生地で魚がかたどってあり、ニシンの苦い味を感じさせない柔らかな印象がある。そういった味だけでなく、その造形を演出するニーズが、今までありそうでなかった。規制品の食品が多い中で、手作りの工夫の余地が保存が効かない食品では担保しにくい性格があるかもしれない。シンプルな食材だけなく、多くの品目をバランスよくとる中で、苦手な食べ物を厭わずに食べることができるようになる。
また、お店で食べられるメニューと、家庭で食べられるメニューでは、求められる要素が少しづつ、変わって来る。一人暮らしを始めた頃は、パスタが手頃に手に入り、それだけを食べる傾向にあったけれど、だんだんとバランスを欠いて侘しくなってきた。精神論で精進生活を続けるにも、準備が必要であるように思われた。かつてはコンビニの弁当や冷凍食品では栄養が偏ると言われてきたものの、健康に留意したメニューを組み合わせ次第では、リーズナブルな予算で工夫することができる。和食は、油分やカロリーが少なくヘルシーに見えるけれど、塩分はその分強い。一般に健康に悪いものほど食べやすく美味しいという、ジャンクフードやインスタント食品などはその傾向が強かった。ところが最近では、そういった食品でも食品添加物の表記がパッケージに明記されるようになった、食べ物の色合いだけでなくその表記もチェックするようになってきた。一方で、出来合いの食品をコンビニエンスストアの弁当で賄うことも増えて、自活する能力が落ちてきている。そういったときに手作りの味を思い出させてくれるメニューは、チェーン店でも、自営業のお店でも必要になると考えられる。
また、暖かい食事をとることが気分を前向きにさせてくれる。そのときには、プラスチックの容器でなく、別の食器に移し替えて温めなおすだけでも味わいが変わって来る。また食器を洗うことで、また次に用意するときに備えることに繋がる。容器も木や陶器、金属で印象が変わって来る、これらは部屋が片付かなくなる要因にもなるので、お気に入りの食器を2、3点決めてそれを繰り返し洗って使いまわすことにしている。
いつでもではないけれど気分が落ち込んだときには、普段通りの食事が進まないときもある。そういったときにも意識してバランスの良い食事を心がけていきたい。また、手軽にテイクアウトできるメニューにもバランスがいい食事がある、トルコのケバブサンドや、メキシコのタコスなどがある。また、台湾の刈包などがある。日本のおむすびもいいけれど、栄養バランスが米と一品の具に偏ってしまう傾向がある。食事が自分で作れなかったとしても、その選び方だけでもやがては自分で食べる分だけをまかなえるように自活できるきっかけになりそうだ。

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