有機的で暖かなケーブル

ギンゴケは、植木鉢に入れて約一ヶ月、道端やアスファルトの隙間にあったような鮮やかな緑からややくすんだ色合いになってしまったので、水のやり過ぎかもしれないとして、じっと観察を続ける。ベランダのミントは、8月に花が咲いてからしばらく枯れていたが、ようやく植木鉢を覆うくらいになっていた。乾燥地帯の多肉植物のグラパラリーフに、ミントとサボテンの間くらいのアロマティカスを寄せ植えすると、グラパラリーフが萎れずに安定してきた。多肉植物にも気根があり、空気中から水分を摂取しようとするようだ。僕に必要なのは、水の正確な分量というよりは、毎朝水をやっても植物が受け止めてくれるような元気を担保することがある。水を潤沢にあげるサボテンがあってもいいかもしれない。というのもこれまでは水をやらなさ過ぎるか、やり過ぎるかだったが、道端を定点観察しても、アスファルトの間の雑草や苔には誰も水をあげていないのに、枯れる気配がなく、数ヶ月生い茂っている。逆に街路樹や植木鉢は限られた環境で、枯れたり、回復したりを繰り返しながらそこに適用していく。

キッチンにあるミントには水を、水ナスのように多めに付けているが、根っこがびっしりとはり、缶詰で作った水たまりの周りにも根っこが伸びてきた。缶詰の周りにはミントから伸びた不定根が水を余分に運んでくるので、受け皿としてそこに入れ物を置いていた。これは、地下鉄の通路に雨水をためるタンクが付いている様子からヒントがあった。ふと眺めると既製品や金属やコンクリートだけでなく、その場の機転を利かせてガムテープでくっ付いていたり、銅箔やアルミ箔が放熱に使われていたりと日用品と組み合わせて成り立っている。もし自宅に黄色と黒のガムテープで交互に編み込んだストライプ模様でエリア分けすればそこはちょっとした工事中の空間になるかもしれない。

MacBookは今から5年前のモデルだけれど、そのあたりからムーアの法則が止まっていて、次の年に出るモデルのメモリやCPUに大きな変化がなかった。それでもプロセッサやバッテリーなどが加熱することを冷却するために銅箔テープを貼り付けていたが、それでもセキュリティソフトなどの一時的に処理が重くなるリスクには成す術がなかった。具体的にはパーツを自作するか、配線を工夫するかをすべきだけれど、ヒートシンクにはアルミ合金が多い、中にはそこに銅メッキをしたパーツもあるけれど、流通量はそこまで多くなかった。アルミは軽くて丈夫で、加工しやすいけれど、熱伝導性は銅の方が数倍ある。熱関係には銅の方が向いている。パソコンだけでなく、調理器具では銅の鍋やフライパンが、抗菌や加熱効率が上がるので、比較的容易に銅の塊が手に入る。アルミホイルは元々はNASAが人工衛星が宇宙空間にあるときに太陽光の放射を跳ね返すために薄く延ばして、機体に貼り付けたという、それが転じてオーブンでは熱放射を内側に反射して閉じ込めてこんがり焼くための日用品担っている。アルミが熱放射を跳ね返すので、アルミ箔で包んだ中には熱が逃げなくなるという仕組みになっている。とはいえ、秋葉原の千石電商で偶然見つけた合成皮にニクロム線ヒーターを組み合わせたものを、抵抗器の代わりに活用するようになった。他にも候補があるかもしれないが、インターネットで探しても金属は電気を通すけれど、熱に強く、プラスチックやゴムは、電気を通さないけれど、熱に弱いという一般的な科学の一長一短を克服できない。ニクロム線の投げ込みヒーターも繰り返し使うごとにプラスチックの部品が溶けてきた。分解するとシンプルな構造をしていたので、長持ちするための工夫にはどんなものがあるかと考えるきっかけになった。スマートフォンには強化ガラスと金属パーツでできたiPhoneと、プラスチックでできたandroidを持っているとして、どちらが長持ちするかというところには物理的な強さだけでなく、過剰に対策をしないでその都度、適用していくという工夫もあるように思われた。

さしあたっては、暖房を使うより、ポケットにニクロム線の温もりを確保することがある。そのために必要なものは安定したモバイルバッテリーの充電と、それを柔軟に伝える繊維質の折り曲げに耐性のあるケーブルを揃える必要がある。クランクと発電機を組み合わせると、バッテリーの残量は電圧と目安になる数値から想定するしかないが、それでも太くしなやかなケーブルとカプラー端子を繋げると、クランクに負荷が適度に伝わって、スマートフォンの充電も1台なら数十分回し続けると50%くらい充電できるようになった。コツになるのは電気をソーラーチャージコントローラーを流用して、電気を貯めるのと、電気を充電することを別々に行うことだと考える。火を使わずに温もりを確保しながら、自炊と運動を続けることが、変化が少ない現代を少しずつ変えていく新しい生き方のヒントになれば幸いだと思う。

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