ジャイロモノレールと回る仕組み

ジャイロスコープというコマを電動モーターで回すことでバランスを取る乗り物が1960年代にあったものの(参考:ジャイロモノレール 森博嗣著 https://amzn.to/2Hg8dMW)、電車や鉄道のように実用化せず、空想上の乗り物になったという技術があるようだ。ジャイロモノレールという、振り子と異なり回転することでバランスを取る力場が発生する。ちょうど自転車を止めると自立しなくなり、ペダルを踏むとバランスを取って自立する原理に通じる、もし実用化されていればバイクにも屋根や雨よけを付けた2輪の自動車の存在しえたかもしれない。とはいえモーターのように回転する仕組みは情報化社会では珍しいモジュールになった。サーボモーターとDCモーターもフレームワークがあらかじめ決まっている。はじめはベアリングが軸に沿って動く仕組みで、ハンドスピナーというギアだった。ベアリングだけでなく実際に歯車が動く形のものにした。3つの歯車が連動して回転する。歯車の先にはなにも付いておらず、ただ感触を再現するだけだったが、自転車の仕組みにも似ており、関心が湧く。ハンドスピナーは水平方向にしか回らないので、立体的に回るジャイロを模した地球ゴマのおもちゃを試して見たくなる。ベーゴマや自転車が回っていても倒れない仕組みは情報化でなく、科学的な根拠に基づいているものの、近代からパソコンは進歩しても、それ以外の時計や歯車はアナログな部類になるようだ。モーターはあってもその動きを換えるギアがなかなか見つからない、かといって玩具のミニ四駆ではモジュールとして出来上がっているので、それをカスタマイズすることは難しい。レールを敷くのではなく、バランスを取って乗り物が動いたり、モノを運ぶ仕組みを考えて形にすることは、意義があると思う。かつてはタミヤが材木を扱う業者で、木の端財を無駄にすまいとしてプラモデルの枠組みを作ったという、プラモデルは誰が作っても同じというパズルのような作業がある一方で、形を立体的に再現できるという特徴がある。

モーターの音が近くでは音がする、洗濯機の音も室内ではこもっていた。扇風機の羽を2重反転にして、回転に比べて風量を効率化するように工夫した、根っこの部分は構想力を持つことだと考える。モジュールを小型で効率的にするのは、それが持続するために必要なことを見つけていく、mineCraftでは、ブロックが1つであればプレイヤーが辿って登ることができるが、階段のようにハーフブロックになると、姿勢を維持したまま1階から2階に上がることができる。また円形のドームは、紐が錘をぶら下げて撓んだ形状で、それを面にするとドームになる。螺旋階段の柱に肋骨のようにブロックを付けて、その間にハーフブロックを挟むと、建物の階段のようになった。梯子のように垂直に伸びるものに比べると、場所をやや取るけれど、景観を眺めながら上り下りができるので、構造の作りがいがある。もし透明なガラスブロックにハーフブロックや階段ブロックがあれば、ガラスの階段を作ったり、またはドームを作る時にもより円に近い建築ができそうだ。鍛冶屋をモチーフにした拡張パックのforgeのバージョンをインストールして、ガラスでなくてもハーフブロックが置くことができればより自然な積み木ができるかもしれない。灌漑用にハーフブロックに水溜まりを置けるようになって、畑をフラットに耕せるようになったりと、バージョンアップによってできることもある。しかしながらブロックを橋げたのように繋げるという仕組みは当初から変わっていない。直線的ななかにも丸みを帯びた形を実現できたらと思う。Forgeのバージョンが12.2で既存のブロックを再利用する形で安定していた。そのバージョンでは乗り物は水の中を走らず、カンテラなどの照明はまだ実装されていない。

ミニ四駆はそこまで車に興味が持てなかったので、子供のときにはやりこんではいなかったが、器用さだけでなくモーターが回って、それとモジュールが連動したりバランスをとったりする仕組みは、乗り物にも通じるところがある。車のアンチロックブレーキももとは電車の走行を妨げずに緩急を付けるための工夫だったようだ。自転車のギアやベアリングがコマを回すジャイロモジュールの仕組みでバランスが取れていたことは、現行の仕組みを再発見した。

高度経済成長期にSFをテーマにした近未来的な景観には、車が空を飛んでいたり、高層建築のなかに電車の駅やショッピングモールがあったりと、地に足が付いているとは限らない構想がある。もともと農耕牧畜を始めるまえは木の上に住居を作っていたという、SFというテーマが自然と乖離していることを意図的におこなっていることもあり、また精神的なものより物質を拠り所にしたこともあいまって無機質なものになっている。しかしながら現代になって情報化や精神化が進むと、かえって仕組みを組み立てることが新鮮になっていることは意外だった。レールの上を走る仕組みは、実生活で間隔的でなく論理的に再現可能な仕組みとして復刻することが望まれる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です